20代半ば、アパレル業界で役職をもたせてもらっていた頃。
数字に疲れすぎて、どうにかなってしまうんじゃないだろうか?
売れていく商品と、デッドストック商品。
予算と利益のかね合い。
昨対比クリアに不安で数字が頭からはなれず、
ついにはお休みの日まで職場に電話をいれるようになっていきました。
売りたい・予算を達成させたい・仕入れをおさえたい。
ストイックになりすぎ、商品をたいせつに思う気持ちはうすれ、
お客様が購入するのか?しないのか?
それだけになっていたのです。
お客様への感謝や謙虚なキモチを、どこかに置いてきてしまったのだと
気づくのは、ずっとあとのこと。
20代のまだ若きわたしが、バブルの影響もあってか
月に下代1000万の仕入れをしていました。
アレは慣れて習熟していったというより、
ただ「狎れっこ」になっただけでした。
(狎れ→なれ)※1引用
案の定、ポッキリとこころが折れる音を聞いて
10日間ほど寝込んだのを記憶しています。
ひと月近くも、まともに休みをとっていなかった異常な状況でした。
あのとき、狎れたわたしに気づかせ、立ち直らせたのは、
しっかり休んだ時間です。
カラダを直さないとひとり暮らしは生活できません。
そして、結局なにをしたいのか?を自問するだけしたことでした。
予算の数字に狎れて、なあなあにしていた最後の詰め。
お客様の気持ちより、店舗の体裁しか頭になかった勝手なこころ。
スタッフに狎れて、良い緊張感より変な威圧感をあたえてしまった時間。
いちばんプライドをもっていた洋服への愛情。
問題の多くの原因は、自分でした。
けもの偏の「狎れ」は、ダメだよ。ここからまだやりなおせる、出来るから。
当時の女性部長にはげまされた言葉は、もう30年近く
わたしの人生のお供です。
その後13年つづけたアパレル業を一度はなれます。
のちにアパレル派遣としてダブルワークで数年、お仕事をさせていただくときも
「狎れるな。」
そのひと言を言い聞かせ、
いまも変わらず、これからもずっと持ちつづける心がまえでしょう。
慣れるための練習や準備。
準備があれば、アクシデントがあっても落ち着けます。
準備の準備はわたしの強みです。
そして・・・
いまも狎れないためには、できるだけ
ひとを思いやるキモチをまず念頭に置きます。
クリスマスに書く内容じゃないよと言われそうですね。
いまダイニングのテーブルには書籍と書類と
年賀状が散乱していますd( ̄  ̄)ああ・・・。
クリスマス前に思う存分、気分は味わったので
今日はこのブログをお届けします。
《出典※1》gooj辞書より